この記事では、ポメラニアンの保険について書いています。
「ポメラニアンにペット保険って必要なの?」
「種類が多すぎて、どこを見て選べばいいのかわからない…」
こんなふうに迷っていませんか?
犬の治療には人間のような公的な健康保険がなく、動物病院の診療費は全額が飼い主さんの負担になります。ポメラニアンは膝や骨のトラブルに注意したい犬種と言われていて、手術になると数十万円の費用がかかることもあります。
僕はトイプードルとシェルティと暮らしていて、小型犬の足腰のケアやケガには日頃から気をつけています。この記事では、その経験に加えて、ポメラニアンを飼っている知人の話や、ペット保険会社が公表している請求データをもとにポイントを整理しました。
そこで今回は、ポメラニアンにペット保険が必要かどうかの考え方と、保険を選ぶときにチェックしたいポイントを解説していきます。
特定の保険会社をランキングでおすすめする記事ではありません。「どこを比べればいいか」がわかるようにまとめているので、ご自身で比較するときの参考にしてみてください。
ポメラニアンにペット保険は必要?

ここでは、ポメラニアンにペット保険が必要かどうかを判断するための材料について解説します。
ペット保険は「入れば安心」「入らないと損」というものではありません。まずは、ポメラニアンにどんなケガや病気が多いのか、治療費がどれくらいかかるのかを知っておきましょう。
ポメラニアンで保険金の請求が多いケガ・病気
- 1位:異物誤飲
- 2位:膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 3位:心臓病
- 4位:皮膚炎
- 5位:下痢
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは、膝のお皿の骨が正しい位置からずれてしまう状態のことで、「パテラ」とも呼ばれます。また、アニコム損保の「家庭どうぶつ白書2018」では、ポメラニアンはイタリアン・グレーハウンドに次いで骨折の請求が多い小型犬種として紹介されています。
体重2kg前後と体が小さく、足も細いポメラニアンは、ソファからの飛び降りや抱っこからの落下でもケガにつながりやすいと言われています。ケガによる急な出費に備えられるかどうかが、保険を考えるうえでのひとつのポイントになりますね。
ポメラニアンを飼っている知人も、ソファからジャンプして着地した後に足を気にするそぶりを見せたことがあり、そのときは念のため動物病院で診てもらったそうです。「何もなくても診察と検査で費用はかかるので、保険のことを真剣に考えるきっかけになった」と話していました。
治療費はどれくらいかかる?
保険会社が公表している治療費の例を見てみましょう。動物病院の診療費は病院ごとに自由に決められているため、あくまで一例として参考にしてください。
- 膝蓋骨脱臼(トイ・プードルの例):総診療費254,000円(手術・5泊6日の入院・検査など)
- 環軸亜脱臼:総診療費407,000円(手術・9泊10日の入院・CT/MRI検査など)
- 犬の骨折:平均209,530円
※膝蓋骨脱臼と環軸亜脱臼はアイペット損害保険の公表事例、骨折の平均はアニコム損保「家庭どうぶつ白書2023」によるものです。環軸亜脱臼とは、首の骨(第1頸椎と第2頸椎)の関節が不安定になる病気で、小型犬に見られることがあります。
また、同じく「家庭どうぶつ白書2023」では、犬の15歳の平均年間診療費は、最も低い1歳の約4.7倍になるとされています。若いうちはケガ、年齢を重ねると病気の通院と、かかる費用の中身が変わっていくことも覚えておきましょう。
年齢ごとに気をつけたいケガ・病気
ポメラニアンの一生を通して見ると、年齢によって気をつけたいトラブルが変わっていきます。保険の補償内容を考えるときの目安にしてみてください。
- 子犬期:好奇心が強く、おもちゃや小物の誤飲、抱っこからの落下・飛び降りによる骨折などのケガ
- 成犬期:膝蓋骨脱臼(パテラ)、皮膚炎、下痢など、通院が中心になりやすいトラブル
- シニア期:心臓病や、気管が狭くなる気管虚脱など、長く付き合う病気の通院
気管虚脱とは、空気の通り道である気管がつぶれて狭くなり、ガーガーというせきが出やすくなる病気で、ポメラニアンのような小型犬に多いと言われています。子犬期は手術や入院、シニア期は継続的な通院と、必要になりやすい補償が変わるので、今の年齢だけでなく先のことも考えて選ぶのが大切です。
うちのシェルティも子犬のころは何でも口に入れようとして、目を離せない時期がありました。体の小さいポメラニアンはなおさら、誤飲で動物病院に駆け込むことがないよう、床に小物を置かない工夫をしておきたいですね。
保険が向いている人・貯金で備えるのが向いている人
ペット保険にはメリットもデメリットもあります。僕の考えも含めて、正直に整理してみます。
- 急に数十万円の治療費がかかると家計が苦しい人
- 費用を気にせず、必要な検査や治療を選びたい人
- 子犬や若いうちから加入を考えている人
- まとまった治療費をすぐに出せる貯金がある人
- 保険料を払い続けても、使わなければ戻ってこないことに納得できない人
- すでに持病があり、その病気が補償の対象外になる人
保険に入らず、毎月一定額を「愛犬の医療費用の貯金」として積み立てる飼い主さんもいます。どちらが正解ということはないので、家計やポメラニアンの年齢に合わせて選んでくださいね。
僕自身も、トイプードルとシェルティの保険を考えたときは、保険料の合計と、ケガや病気で手術になったときの費用を紙に書き出して比べました。数字にしてみると、自分にとって保険が必要かどうかが判断しやすくなりましたよ。
ポメラニアンのペット保険の選び方
ここでは、ポメラニアンのペット保険を比べるときにチェックしたいポイントについて解説します。
ペット保険は保険会社やプランによって、補償の内容が大きく違います。次の8つを順番に確認していきましょう。
- 補償割合(治療費の何%が戻ってくるか)
- 補償の範囲(通院・入院・手術)
- 限度額と回数制限
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)・先天性の病気の扱い
- 加入できる年齢と待機期間
- 更新時の条件
- 保険料と年齢による上がり方
補償割合(治療費の何%が戻ってくるか)
補償割合とは、かかった治療費のうち、保険でカバーされる割合のことです。50%や70%のプランが多く、90%や100%のプランを用意している保険もあります。
たとえば、膝蓋骨脱臼の手術で254,000円かかった場合、70%補償なら計算上は177,800円が補償され、自己負担は76,200円です(限度額などの条件によって変わります)。補償割合が高いほど自己負担は減りますが、そのぶん保険料は高くなります。
補償の範囲(通院・入院・手術)
ペット保険には、通院・入院・手術をまとめて補償する「フルカバー型」と、手術や入院だけを補償する「手術・入院特化型」などがあります。
- フルカバー型:皮膚炎や下痢などの通院にも使える。保険料は高め
- 手術・入院特化型:保険料を抑えやすいが、通院だけの治療は補償されない
ポメラニアンは、皮膚炎や下痢のような通院中心のトラブルも請求が多い傷病に入っています。通院が多くなりやすいか、手術に備えたいかで、合うタイプが変わります。
限度額と回数制限
補償割合だけでなく、「いくらまで」「何回まで」補償されるかも大切です。
- 1日あたり・1回あたりの限度額があるか
- 年間の限度額(1年間で受け取れる保険金の上限)
- 通院・入院の日数や、手術の回数に制限があるか
- 免責金額(自己負担として差し引かれる金額)があるか
1日あたりの限度額が低いと、手術のように1日の費用が大きい治療では、補償割合どおりに受け取れないことがあります。パテラの手術のような高額な治療に備えたいなら、手術1回あたりの限度額を必ず確認しましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)・先天性の病気の扱い
ポメラニアンの保険選びで特に確認したいのが、膝蓋骨脱臼の扱いです。
パンフレットの「補償される」という言葉だけで判断せず、重要事項説明書や約款(保険のルールを細かく書いた書類)の「補償の対象外となる主なケース」の欄まで目を通してください。わからないところは、保険会社に直接問い合わせるのが確実です。
加入できる年齢と待機期間
多くのペット保険には、新しく加入できる年齢に上限があります。シニアになってから入ろうとしても、加入できる保険が限られてしまうことがあるので注意しましょう。
また、加入してから補償が始まるまでに「待機期間」がある保険もあります。待機期間とは、契約してから一定の期間は、その間に発症した病気が補償されない期間のことです。期間の長さや、ケガ・病気のどちらが対象かは保険ごとに違います。
ポメラニアンを飼っている知人は、お迎えしてすぐに保険を検討したそうです。子犬のうちは誤飲や落下のケガも心配なので、加入の時期は早めに考えておくと選択肢が広がりますね。
更新時の条件
ペット保険は1年ごとの更新が一般的です。見落としがちなのが、更新のときの条件です。
- 何歳まで更新できるか(終身で続けられるか)
- 保険金を受け取った病気が、更新後に補償の対象外になることがあるか
- 保険料が見直されるタイミングとルール
病気が見つかってから別の保険に入り直すのは難しいことが多いので、長く続けることを前提に、更新の条件まで確認しておくのが安心です。
保険料と年齢による上がり方
ペット保険の保険料は、多くの場合、年齢が上がるにつれて高くなっていきます。子犬のときの保険料だけを見て選ぶと、シニアになってから負担が大きくなることがあります。
比べるときは、今の保険料だけでなく、各社の公式サイトに載っている年齢ごとの保険料の表を見て、10歳・12歳・15歳といった将来の保険料も確認しておきましょう。小型犬は大型犬と比べて保険料が低めに設定されていることが多いですが、補償割合やプランによって金額は大きく変わります。
保険料を抑えたい場合は、次のような考え方もあります。
- 補償割合を70%から50%にするなど、自己負担を増やして保険料を下げる
- 通院はふだんの貯金でまかない、高額になりやすい手術・入院だけ保険で備える
- 免責金額があるプランを選び、少額の治療は自分で払う
ただし、保険料を下げると、そのぶん受け取れる保険金も少なくなります。ポメラニアンに多い膝や骨のケガで手術になったとき、自己負担がいくらになるかを計算してから決めると、あとで後悔しにくいですよ。
保険金の受け取り方(窓口精算・後日請求)
保険金の受け取り方には、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 窓口精算:対応している動物病院なら、会計のときに自己負担分だけを支払えばよい
- 後日請求:いったん全額を支払い、あとから領収書や診療明細書を送って保険金を受け取る
窓口精算は手続きがかんたんですが、対応している動物病院でしか使えません。後日請求は、どの動物病院でも使えることが多い一方で、書類をそろえる手間と、保険金が振り込まれるまでの立て替えが必要です。
ポメラニアンの皮膚炎や下痢のように通院の回数が多くなりやすいトラブルでは、毎回の請求の手間も意外と大きくなります。かかりつけの動物病院が窓口精算に対応しているかは、申し込む前に確認しておくと安心ですよ。
ペット保険のおすすめ・ランキング・口コミの見方
ここでは、「ペット保険 おすすめ」やランキング・口コミを見るときに気をつけたいことについて解説します。
「ポメラニアン 保険 おすすめ」「保険 ランキング」と検索すると、たくさんの比較サイトが出てきます。便利な一方で、次の点を頭に入れておくと、情報に振り回されにくくなりますよ。
- ランキングの順位は、サイトごとの基準(保険料の安さ・補償の広さ・人気など)で変わる
- 比較サイトの中には、広告として掲載しているものもある
- 口コミは、その人の犬の年齢や病気、加入していたプランによって評価が変わる
- 「保険金がすぐ振り込まれた」などの口コミは、自分の犬の病気が補償されるかとは別の話
保険の口コミで特に参考になるのは、「どんな病気で、どのプランで、いくら補償されたか」が具体的に書かれているものです。反対に、「おすすめ」「最安」といった言葉だけの評価は、自分のポメラニアンに合うかどうかの判断材料にはなりにくいです。
最終的には、気になる保険会社の公式サイトで重要事項説明書・約款を取り寄せて、同じ条件で比べるのが確実です。ランキングは「候補を見つけるきっかけ」くらいに考えておきましょう。
加入前にやっておきたいこと
ここでは、ポメラニアンのペット保険に申し込む前に準備しておきたいことについて解説します。
- 今までの通院歴や、健康診断で指摘されたことをメモしておく
- 告知(申込時に健康状態を伝えること)は正確に行う
- かかりつけの動物病院が、窓口で保険を精算できるかを確認する
- 比べたい保険の重要事項説明書を2〜3社分そろえて、同じ項目を並べて比べる
告知の内容が事実と違うと、保険金が支払われなかったり、契約が解除されたりすることがあります。膝や心臓のことで診察を受けたことがある場合は、必ず正確に伝えましょう。
また、保険に入っていても、ケガを防ぐための日々の工夫は大切です。うちでも、トイプードルとシェルティが滑らないようにフローリングにマットを敷き、ソファには犬用のステップを置いています。ポメラニアンのように足が細い犬種ならなおさら、床の滑りにくさや高いところからの飛び降りには気を配ってあげたいですね。
膝の様子が気になる、足を上げて歩くといった変化があるときは、保険の有無にかかわらず早めに獣医師に相談してください。
ポメラニアンの保険に関するよくある質問
最後に、ポメラニアンのペット保険についてよくある質問をまとめました。
- ポメラニアンのペット保険の保険料はどれくらいですか?
-
保険料は、保険会社・補償割合・プラン・年齢によって大きく変わります。多くの場合、年齢が上がるほど保険料も高くなるので、今の金額だけでなく、各社の公式サイトで年齢ごとの保険料表を確認して比べてください。
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)はペット保険で補償されますか?
-
補償される保険もありますが、対象外にしていたり条件を付けていたりする保険もあります。また、加入前にすでに診断を受けている場合は、補償されないのが一般的です。重要事項説明書や約款の「補償の対象外」の欄を必ず確認しましょう。
- ペット保険はいつから入るのがいいですか?
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加入できる年齢に上限がある保険が多く、病気が見つかってからでは入りにくくなるため、検討するなら若く健康なうちが選びやすいです。子犬の時期は誤飲や落下などのケガも起こりやすいので、お迎えのタイミングで考えておくと安心です。
- ペット保険のランキングや口コミは信用していいですか?
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ランキングの順位はサイトごとの基準で決まっていて、広告を含む場合もあります。口コミも犬の年齢や病気、プランによって評価が変わります。候補を見つける参考にとどめ、最終的には公式サイトの重要事項説明書で補償内容を比べてください。
- ペット保険に入らず、貯金で備えるのはありですか?
-
十分な貯金があれば、それもひとつの方法です。ただし、若いうちに高額な手術が必要になると、貯金が追いつかないこともあります。治療費の例と保険料の合計を比べて、家計に合った方法を選びましょう。
まとめ
今回はポメラニアンにペット保険が必要かどうかの考え方と、保険を選ぶときのポイントをご紹介しました。
ポメラニアンのペット保険を比べるときは、以下のポイントを確認しましょう。
- 補償割合と補償の範囲(通院・入院・手術)
- 限度額・回数制限・免責金額
- 膝蓋骨脱臼や先天性の病気の扱い
- 加入できる年齢・待機期間・更新時の条件
- 将来の年齢での保険料
- 保険金の受け取り方(窓口精算・後日請求)
ポメラニアンは膝や骨のケガに注意したい犬種なので、いざというときの治療費をどう備えるかを、元気なうちに考えておくことが大切です。
保険に入る場合も、貯金で備える場合も、ランキングだけで決めずに、公式サイトの重要事項説明書で補償内容を比べて、愛犬と家計に合った方法を選んでくださいね。

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